南足柄市長 加藤修平

メッセージ

「中心市のあり方に関する任意協議会」について、南足柄市長としての総括と政治判断

 

【2017年12月議会での「中心市のあり方に関する任意協議会」に関する一般質問に対する加藤修平市長の答弁全文】

 

昨年10月から今年8月まで行った小田原市との「中心市のあり方に関する任意協議会」について、南足柄市長としての総括と政治判断を申し上げます。先ずは、結論を端的に申し上げます。

この度の「中心市のあり方」に関する任意協議会の結果や、市民へのアンケート調査の結果などを冷静に考察し、私は「小田原市と南足柄市の合併」は、するべきではないと判断しました。

任意協議会発足当時から繰り返し申し上げてきましたが、小田原市と南足柄市の中心市のあり方に関する任意協議会は、合併を目的にしたものでもなく、合併の是非を判断する場でもありません。

この任意協議会は、持続して安定した市民サービスの提供と県西地域2市8町の連携と強化を目的に設置したものであります。

こうした目的を達成するための手法は、3つとしました。「合併」、「大都市制度(中核市)の活用」、「新たな広域連携体制の構築」であります。

この3つの手法について、さまざまな想定のもとに、目的達成のためのメリットやデメリット、課題を洗い出す協議をすることとしました。合併についても一定の条件を設けて、仮に合併した場合を想定したシミュレーションを行いました。

繰り返しになりますが、任意協議会の目的は、「県西地域における安定的な行政サービスの提供と広域行政の連携と強化の実現」であります。決して合併ありきではありません。

ただ今、申し上げた目的については、任意協議会設置の基本的な考えであり、任意協議会の結果についての市民説明会や市の広報誌でも強調して述べてきました。

そこで、今回の結果を考察しますと、仮に合併した場合を想定した効果としては、財政効果が10年間で約150億円と推計しました。しかし、この効果額は歳出削減のみの効果額であり、その約70パーセントは人件費と電算システムの効果であります。将来にわたって財政基盤の安定のために重要なことは、歳入を増やす新規の安定財源の確保であります。しかし、結果的にこの確保のための方策は示すことが出来ませんでした。したがって、効果は限定的で将来にわたる安定した財政効果にはなり得ないものと考えます。

また、「大都市制度(中核市)の活用」については、議論は先送りとしました。さらには、「新たな広域連携体制の構築」についても議論できず、先送りとなりました。

その結果、「中心市のあり方」に関する任意協議会の重要な目的の一つである、中心市の役割として果たすべき「県西地域2市8町の連携と強化」の対策や成果は示すことができませんでした。

改めて「中心市のあり方に関する任意協議会」設置の基本的な考えと、目的は何なのかをしっかり見つめ、そして任意協議会の結果を冷静に考察したとき、私は、任意協議会の目的を度外視して、手法の一つである「合併」に向かうことの正当性を見出すことができません。

また、今後も対等、尊重の立場で広域行政を推進していく県西地域の8町の皆様の理解を得ることは出来ないと考えます。とりわけ、足柄上地区1市5町に対する神奈川県の警察行政、医療・病院行政への影響や懸念も極めて大きいものがあります。
このことからしても、私はこの度の「小田原市と南足柄市の合併」に対する大義や合理性を見出すことが、どうしてもできないのであります。

以上のことに加えて、私は、市民説明会での市民の皆様のご意見やご提言、そして、市民の皆様のお考えを把握するアンケート調査の結果も真摯に受け止めました。

その結果、この度の「中心市のあり方」に関する任意協議会の結果、市民の皆様のさまざまな意見、提言、陳情等、そしてアンケート調査の結果を踏まえて、私は市長としての強い意志と決意をもって「小田原市と南足柄市の合併」については、合併するべきではないと判断しました。

今、南足柄市に必要なことは、困惑や混迷や分断ではなく、結束と安定、落ち着きだと思います。それを実現することが政治の使命だと考えます。市民の皆様、そして市議会議員の皆様には、何とぞご理解を賜りたく心からお願い申し上げます。

中心市のあり方に関する任意協議会は、合併を目的にしたものではなく、合併の是非を判断する場でもありません。しかし、途中から議論が、あたかも「小田原市と南足柄市の合併」が目的であるかのような様相を深めたことは当事者の一人としても残念であり、市民の皆様を困惑させ申し訳なく思います。

一方、これまで、事務事業の調整にあたった両市の職員、また9回にわたる協議を傍聴席から見守って頂いた市民の皆様にも、この場をお借りして敬意を表したいと思います。そして、市民の皆様からいただいたさまざまな意見、提言、陳情等、真剣に南足柄市の将来を見据えての貴重なお考えの数々に心から御礼を申し上げます。

今回お寄せいただいた市民の皆様からのお考えをしっかりと心に刻み、これからの南足柄市の発展と市民の皆様のさらなる幸福のため、身命を賭して取り組んでいく決意を新たにいたしました。

今後は、総合計画に基づく南足柄市の「あり方」を中核に据え、強い決意と覚悟のもとで行財政環境を整えなければなりません。そして、足柄上地区1市5町はもとより、県西地域2市8町は相互に対等、尊重の立場で新たな広域連携を図り、その上に立って県西地域2市8町の中心市とも言える小田原市とも未来志向で、さらなる連携を図ってまいります。そして、何よりも神奈川県とは、従前にも増してなお一層の緊密な連携を図らせていただくことをお願いするものであります。

また、今定例会に提出された、住民投票に関する条例の議員提案や請願については、審議の内容や行方をしっかりと受け止めた上で、市長としてしかるべき判断をしてまいりたいと考えております。

以上であります。

 

 

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